和泉敏之のブログ

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短編小説 陽花なる家族

登場人物
サニー、クレア、ユキ、レイニー
 
2018年2月27日の夜、バーにて
 
ユキ「何〜話って?」
レイニー「サニーのことだよ」
ユキ「サニーがどうかしたの?」
レイニー「クレアと一緒に住んでるだろ?」
ユキ「うん、それで?」
レイニー「その、なんというか……」
ユキ「どうしたの?」
レイニー「サニーはクレアのことが好きなんだ……」
ユキ「うん、それで?」
レイニー「いや、それだけだ」
ユキ「別に普通の話じゃない?  あ、紅茶お願いします!」
レイニー「ユキ、聴いてくれ。ただ『好き』なだけじゃないんだ」
ユキ「つまり……恋愛感情として好きってこと?」
レイニー「……そうなんだ。ユキはどう思う?」
ユキ「……この国では女の子同士の結婚とか反対されてるし……」
レイニー「俺はなんとかしたいんだ!」
ユキ「でも……」
レイニー「ユキ……」
ユキ「私だって応援したいよ! でも後が不安なの……お互い傷つかないかって……」
レイニー「どうしようか……」
 
同じ夜、サニーとクレアのアパートにて
 
サニー「お帰り、クレア!」
クレア「ただいま、サニー!」
サニー「ごめんね、お家に住ませてもらって……」
クレア「急にどうしたの?  気にすんなって言ったじゃん!」
サニー「悪いな〜って思って」
クレア「気にすんな!」
サニー「ねえ、ちょっと座って?」
クレア「うん」
サニー「話があるの……」
クレア「何?  お金ならいいよ!  花売りでなんとかなってるっさ!」
サニー「お金じゃないの! もっと大事な話!」
クレア「どしたの?  急に……」
サニー「私……」
クレア「……」
サニー「私、クレアのことが好きなの!」
クレア「あはー照れるな、そんなの!」
サニー「真面目に聞いて!」
クレア「まじめさ〜  私だって……」
サニー「愛してるの!」
クレア「……うん?」
サニー「レイニーがユキを想ってる気持ちと一緒なの!」
クレア「えっと……」
サニー「クレアと結婚したいの!」
 
クレア、急に立ち上がり、外へ出て行く。サニーは何もできずその場で泣き崩れる。
 
次の日の朝、レイニーとユキの住む教会にて
 
(ドアをノックする音)
ユキ「はーい!  あ、クレア……」
サニー「ちょっといいかな?」
ユキ「うん、もうすぐ花売りに行くんだけど……」
サニー「レイニーはいる?」
ユキ「いるよ。レイニー!」
レイニー「あ、サニーか。どうしたこんな朝早く」
サニー「ユキ、レイニー、今日からここに泊めてくれない?」
レイニー・ユキ「え!?」
サニー「昨日、クレアに告白したの……」
 
サニー、昨夜のことを話す。レイニーとユキは氷の冷たさほどの悲しみと共に許可をする。
 
昼、ユキは花売りに出かけた。
サニー「クレア、もう戻ってこないかも?」
レイニー「いや、そう悲観するな。クレアだって大人なんだ」
サニー「もし、クレアに会って結婚できないって言われたら、私……」
レイニー、頭を抱える。
サニー「私、この町を出て行く!」
レイニー「待てよ! そんな衝動的に動くな!」
サニー「レイニーは分かってくれるよね?」
レイニー「サニーの気持ちだろ?」
サニー「さすがだね……でももう限界。クレアと一緒にいるだけで苦しいの。頭も痛くなるし、胸の辺りも痛い。とにかく痛いの……」
レイニー「とりあえず、考えるなっていうのは無理だから、ここでしばらく休みな」
サニー「ありがと……」
 
夜、レイニーは家庭教師を休み、ベッドで横たわるサニー見つめる。そこへ、ユキが帰ってきた。
 
ユキ「ただいま!」
レイニー「おかえ……」
クレア「お邪魔します」
ユキは花売りの途中でクレアと合流し、強引に連れてきたようだ。
サニー「クレア……」
クレア「サニー、昨日のことだけど……」
サニー「うん……」
クレア「やっぱり結婚は無理!」
サニー「(涙ぐみながら)うん……」
ユキ「サニー……」
サニー「じゃあ、私この街を出て行くね……」
クレア・ユキ「え!?」
レイニー「……」
クレア「私、苦しいの。クレアを見てるだけで苦しい。遠く離れないとこの感情は収まらない……」
クレア「いやだ……」
サニー「(涙を流しながら)ごめんね……」
クレア「いやだ! サニーと離れるなんて嫌だ! 私たち、ずっと一緒にいたじゃない! 家族なんだよ! サニーがいなくなったら私、私……」
ユキ、涙を一粒流し雪に変わる。
クレア「サニーがいなくなるんだったら、私一生誰とも結婚しない! 」
サニー「家族……」
クレア、両足を地面に落とし、泣き崩れる。
サニー「……私たち、『家族』なんだね……」
クレア「……そうさ、家族だよ。お金じゃ買えない家族だよ!」
サニー「嬉しい……ありがとう」
クレア「(涙をぬぐいながら)気にすんな!」
 
クレアは一輪の花をサニーに渡した。その後、彼女たちは手を繋ぎながら一緒にアパートへ帰った。2人の背中を見届けたレイニーとユキはバーを訪れた。
 
ユキ「なんとかなって良かった……レイニーが話してくれたおかげだよ」
レイニー「いや、どうしたことでもないよ……それより」
ユキ「うん?」
レイニー(俺が本当に幸せになって欲しいのはユキなんだ……次はユキが家族になる番だ)
 
続く

天使から女神へーー女優・浜辺美波さんについて

天使から女神へーー女優・浜辺美波さんについて
 
私・和泉敏之が個人的に推している女優さんがいます。浜辺美波さんという女優です。名前が印象的なので、ご存知の方もいるのではないかと思います。
 
今回の記事では、女優・浜辺美波さんについてまとめたいと思います。
 
☆☆☆
 
浜辺美波  プロフィール
生年月日  2000年8月29日
出身地  日本・石川県
血液型  B型
所属事務所  東宝芸能
 
◼️シンデレラで芸能界入り
 
浜辺美波さんが芸能界に入るきっかけになったのは、2011年第7回「東宝シンデレラオーディション」です。このとき、グランプリは逃したものの、ニュージェネレーション賞という特別賞を受賞しました。授賞式で靴が脱げてしまうというハプニングが起き、まさにシンデレラです。
 
◼️天使の躍動
 
しばらくは子役として活動していましたが、2015年の『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らないでヒロインのめんまを演じ、好評を得ました。幽霊の役で天真爛漫な少女を演じました。アニメが原作のため、実写化には反対の声も多かったそうですが、みごとにめんまになりきり、天真爛漫なめんまを好演しました。
 
この「めんま」が、私の拙い小説のシリーズである「風と雪」のヒロインであるユキのモデルになりました。この世に舞い降りた天使のようで、思わず一目惚れしてしまいました。
 
翌年2016年はあまりメディアに露出しませんでしたが、彼女の飛躍はここから始まります。
 
◼️代表作の連発
 
2016年12月、ドラマ「咲―Saki」の主役に抜擢されます。ドラマの主人公を演じるのが夢だったそうで、夢が叶った瞬間でした。
 
このドラマではドジっ子の咲を見事に演じ、注目が増します。
 
そして2017年、浜辺美波さんにターニングポイントが訪れます。
 
8月に公開された映画「君の膵臓をたべたい」に主演。興行収入的にも成功し、様々な賞を受賞しました。
 
すい臓がんを抱えた明るい少女・桜良を演じ、明るさの中に闇を抱える少女を生き抜きました。この映画で、2018年、彼女は第41回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞します。
 
2018年にはドラマ「賭ケグルイ」で主人公を演じます。賭け事になると狂人になる少女を演じ、これまでのイメージと異なる浜辺美波さんの誕生でした。
 
また、同年映画「センセイ君主でヒロインのさまるんを演じます。パワフルだけど、少しおバカな少女で、浜辺美波さんにはコメディのセンスもあると太鼓判を押されました
 
天使のようだった浜辺美波さんはパキパキした女優へと成長しました。
 
2019年にはかねてからの念願だった探偵役を映画で演じることも決まっており、これからも代表作をどんどん増やしていくでしょう。近年の夢はNHK大河ドラマに出演することだそうです。
 
◼️浜辺美波さんの性格
 
さて、女優として大活躍の浜辺美波さんですが、性格はおとなしいそうです。趣味は読書で、外出することもあまりないそうです。
 
高校のときに堀越学園に入学するために上京したのですが、東京の主要な観光地などはまだ訪れていないようです。忙しかったからという理由もあるかもしれませんが、やはりインドア派なのでしょう。
 
話は中学に戻りますが、吹奏楽部に入部していて、フルートを吹いていたそうです。音楽的な素養もあるのですね。部活は仲の良い活気溢れる部活だったようです。
 
そんな浜辺美波さんの好みのタイプは、自らが公言しているところによると、「静かで思いやりのある人」だそうです。彼女自身、静かな性格をしており、肉食系男子やチャラい男性は苦手のようです。映画館でデートをするのが理想のようで、理想の恋愛は転校生との恋だそうです。まさに神秘的な天使ですね。
 
◼️浜辺美波さんの魅力
 
浜辺美波さんの略歴と性格について見てきましたが、どうしてこんなに若いのに大衆に受け入れられるのでしょうか?  女性からの支持も厚いらしく、その魅力とはなんなのでしょうか?
 
ひとえに「色んなものが詰まっている」からだと思います。
 
女優としては、シリアスな演技からコメディまで幅広く演じることができ、ジャンルを問わずに安心して彼女のことを見つめることができます
 
特に笑顔がチャームポイントで、彼女の笑顔に居場所を感じるファンも多いのではないでしょうか?
 
また、読書で身につけた知識と音楽の素養、さらには硬筆検定も取得していたり、イラストが得意だったりと……マルチな才能を持っていると思われます。
 
このように親密性と神秘性を兼ね備えているところが浜辺美波さんの魅力だと、私は思います。親密性は他者との心理的距離を近づける概念ですが、一方神秘性は他者との心理的距離を近づけることを丸腰では認めない概念です。
 
この微妙で繊細な距離感が浜辺美波さんにファンが惹かれる最大の要素なのでしょう。
実際、私は拙シリーズ「風と雪」に登場する「ユキ」を、「近くて遠い存在」として描いているつもりです。
 
しかし、最近の彼女は親密性が増しているように見えます。バラエティ番組などで「天然」な性格が認知されてきています。一方、ラジオ番組「真夜中のシンデレラ」ではファンとの良い意味での距離感を保った語り。この絶妙なコントラストが彼女を魅力的にさせる要因なのでしょう。これから彼女の親密性はメディアの露出度の高まりとともに増していくでしょう。そこへ先ほど言った神秘性がどう関わっていくのかが見所です・
 
浜辺美波さんはSNSが苦手で、2015年3月に開設したブログも一度も更新せず、少しマイペースなところがあるようです。やはり不思議な存在です。しかし、ようやく2018年の4月からツイッターを始めました。更新頻度も高校卒業によって、これから増えていくでしょう。2018年7月に公式ホームページも始まり、情報発信をこれから広げていくのではないでしょうか?
 
最近は成長して大人びた容姿になり、天使からまるで女神のようになりました。
 
☆☆☆
 
どんどん進化していく浜辺美波さんをこれからも見守り続けたいと思います。どうぞお身体だけは大事にしてください!

香川県の歌姫・かんのめぐみさんについて

私は香川県で活動していますが、同じ香川県で活躍しているアーティストの紹介をしたいと思います。かんのめぐみさんという方です。

 

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香川県で活躍する介護福祉士兼シンガーソングライターのかんのめぐみさん。今回の記事では、かんのめぐみさんという知る人ぞ知るアーティストについてまとめたいと思います。

 

かんのめぐみさんは1991327香川県高松市生まれです。

 

香川短期大学という短期大学を卒業して介護福祉士の免許を取得しています。

高校時代からギターの弾き語りのスタイルで音楽活動を行っているかんのめぐみさん。

 

介護の仕事をしながら、そこでお年寄りの方を中心に人と触れ合っている際に着想を得て、曲作りをするのだそうです。

 

実際、かんのめぐみさんの歌は「人間」を題材にしたものがほとんどで、人間のドラマを音楽にして伝えていっているということです。

 

「言葉では伝わりにくい思春期の独特の感情なども音楽にすると伝わった」と語っており、自分の中にある捉えきれない感情などを表現するのに音楽は打ってつけだったようです。

 

そして介護の方ですが、高校時代に参加した職業体験で介護の仕事に興味を持ったそうです。

お年寄りとコミュニケーションを取るのが楽しく、介護の仕事をしながら音楽を平行して活動していこうと決めたということでした。

 

短期大学卒業後、2011年に介護の仕事を開始しますが、不規則な勤務形態や書類などの仕事が多忙で、体調面での問題や音楽活動を続けられなくなりそうだったため、3年で介護の仕事を辞めました。

 

その後は介護とは関係のない仕事をしながら音楽活動を続けていきました。活躍の幅を広げ、ドキュメンタリーなどの楽曲も提供するようになったかんのめぐみさん。

 

しかし、介護の仕事を辞めてから、逆にお年寄りのことを考えるようになり、あるオーディションでも「お年寄りの歌が多いけど、今は介護の仕事はしていないんですね」と言われて考えが変わったそうです。

 

現在は介護の仕事にパート職員として復帰し、音楽活動も精力的に行っています。

 

香川県を中心に活動していますが、近年では関西や東京などでも活動を広げているかんのめぐみさん。

 

「吉川美津子のくらサポラジオ」というラジオ番組のオープニング曲、エンディング曲に自身の曲が

使用されたりと、確実にステップアップを果たしています。

 

さらに活躍の領域が広がっていくことは間違いないと思います。

 

2017年から「歌で紐解くアナザーストーリー」という企画ライブを香川県で開催しています。介護に関係のある人をゲストに招き、聴衆と共に音楽などを交えながら、その人の歴史やドラマを探っていくという企画です。イベントのクオリティの高さからかなりの好評を得ています。本人はこのような企画を県内外でどんどん広げていきたいと語っています。

 

あくまで介護の世界と音楽の世界をつなぐことに専念しているかんのめぐみさんです。このようなイベントを自ら行うというところが、本当に行動力があり尊敬します。音楽を通じて人と人をつなぎたいとも語っています。

 

これからも香川県を中心に、県内外でも人間のドラマや人間の歴史、温かみ、思いやり、優しさを聞く人に届けてくれると思います。これからのかんのめぐみさんに皆さん、注目してください。体調にだけは本当に気をつけて、これからも聞く人を感動させて欲しいです。香川県を本拠地にしながら、他の地域でも人気者になって欲しいです。

短編小説「クレアの幸せ」

本日刊行になった『短編小説 風雪の愛』のサブストーリーです。

よろしければ、お楽しみください。

 

☆☆☆☆☆

 

 

1)クレアの幸せ①

 

主要登場人物

クレア・レイニー・ユキ・モーア・マリア

 

20161221

 

ある宿屋にて

 

クレア「やっほー! レイニーいる!?」

レイニー「どうして俺がここにいることが分かったんだ!?」

クレア「この宿に入っていくのが見えたのさ!」

レイニー「……」

クレア「今日、暇!?」

レイニー「……え? まあ家庭教師はないけど……」

クレア「じゃあ、私ん家来て!」

レイニー「……え?」

クレア「いいから早く!」

 

10分後 クレアの家にて

 

クレア「3日ぶりだね、私ん家来るの!」

レイニー「……」

クレア「レイニー、私のこと、苦手でしょ!?」

レイニー「え!?」

クレア「隠さなくてもいいよ! 私、そんなのすぐわかるから!」

レイニー「いや……苦手じゃなくて……その……」

クレア「じゃあ質問変える! ユキのことどう思ってんの!?」

レイニー「え!?」

クレア「ユキのことだよ!」

レイニー「ユキは……いい人というか……」

クレア「それだけ!?」

レイニー「……それだけだ……」

クレア「だったら、施設にいたイケメンの性格いい人、ユキに紹介してもいい!?」

レイニー「え!?」

クレア「すっごいいい人! ユキとなら幸せになれるだろうな~」

レイニー「それは……ダメだ!」

クレア「……なんで、止めるの!?」

レイニー「……いや、その……」

クレア「く~! じれったいな! ハッキリ言いなよ!」

 

5分後

 

クレア「好きなんだったらなんで告らないの!?」

レイニー「……いや、別に……」

クレア「さっきの施設の人は嘘だけど、このままじゃ~ホントに誰かに告られちゃうよ~! あの子、モテるんだから!」

レイニー「……」

クレア「ホント、ウブなんだね! 勇気だしなよ!」

レイニー「……ユキは王子様を待ってるから……」

クレア「王子様!? ……ああ、なんか聞いたことあるな!」

レイニー「クレアさんも知らないのか!?」

クレア「その『さん』っての、これからは禁止ね! 深くは聞いたことないけど、昔助けてくれた『王子様』を探してるっていうのは聞いたけどね……」

レイニー「じゃあ、その人と……」

クレア「レイニーはそれでいいの!?」

レイニー「……」

クレア「あのさ~大事なのは他の人がどーかとかじゃなくて……レイニーがユキのこと好きかどうかじゃない!?」

レイニー「……」

クレア「まあ、しょせんその程度だったってわけか……」

レイニー「違う! 俺はユキを愛している……ユキが一日中頭から離れない……」

クレア「……だったら、いいじゃん! その想い大事にしなよ!」

レイニー「明後日、ユキの教会に行こうとしてた……」

クレア「明後日!? 明日じゃダメなの!?」

レイニー「明後日はユキの誕生日だから……」

クレア「あ! そうだった! ダメだ……ずっと施設にいたから、お祝いしたことなかったんだ……でもよく覚えてるね! スゴイよ!」

レイニー「俺と同じ誕生日なんだ……」

クレア「これまたスゴイや! 運命だよ、それ!」

レイニー「……ユキは大丈夫かな?」

クレア「だから言っただろ? ケロっとしてるって!」

レイニー「……」

クレア「じゃあ、明後日、告るんだね!?」

レイニー「……いや、告白は……」

クレア「く~! だんだん腹立ってきた! レイニーはどうしたいの!?」

レイニー「……ユキと一緒にいられれば、それでいい……」

クレア「ふ~よくわからないね……でも、いつまでもそんなんじゃだめだよ!」

レイニー「……分かってる……いつかは……」

クレア「ユキには花を贈ればいいよ!」

レイニー「花……」

クレア「なんか、花が大好きらしくてさ……それであんな仕事してんの!」

レイニー「花か……」

クレア「そうそ!」

レイニー「クレアさん……いや、クレア……ありがとう」

クレア「どうしたの!? 急に改まって……」

レイニー「いや、クレアは俺よりずっと昔からユキのこと支えてくれてたんだな……ありがとう……」

クレア「ぷっ! それって、ユキの恋人みたいなことばだよね!」

レイニー「いや! 違う! 正直なことばだよ……」

クレア「まあ、いいや! こっちこそありがと! ユキ、レイニーに再会できて、ホントに嬉しそうだったよ!」

レイニー「俺がクレアを苦手だったのは……ユキと仲良しだからだよ……」

クレア「うん!?」

レイニー「なんか、ユキのこと、俺より知ってる人が……なんかうらやましかったんだ……」

クレア「大変な人ね……これからライバルがどんどん現れても仕方ないよ!」

レイニー「え!?」

クレア「嘘ウソ! まあ、ユキは私の親友だからね! ユキがいないと、私だって独りぼっちなんだよ!」

レイニー「……」

クレア「ユキを生き返らせてくれて……ありがと!」

レイニー「いや、別にあれは俺の力じゃ……」

クレア「うんうん! でも、誰にお礼っていいか、わからないから、とりあえず、レイニーにお礼言っとくよ! ありがと! ユキが生き返らなかったら……」

レイニー「……」

クレア「私もレイニーと同じことしてたさ……」

レイニー「クレア……」

クレア「ユキが笑顔でいてくれるのが、私の幸せだからね……ふ~っ、さっきの撤回ね! 私の親友はユキとレイニーだけだから!」

レイニー「俺も入れてくれるのか……?」

クレア「もちろん! これからも3人で仲良くしようね!」

 

20161222

 

ユキ「クレア……ちょっと、付き合ってくれない!?」

クレア「どうしたの!?」

ユキ「明日、レイニーの誕生日なんだ! プレゼント買いたいんだよ~」

クレア「いいよ! 近くでバザーがあって、珍しいものが買えそうだから、そこ行こうよ!」

ユキ「うん!」

 

-----

 

マリア「もう、あのバカ息子は……さっさと告白すればいいのよ……」

モーア「あなたの息子さんですよ……」

マリア「もう奥の手を使うわ!」

モーア「奥の手!? え!? ダメですよ! それは現世とあの世をつなぐ石! それはいざというときにしか使ってはいけません!」

マリア「いざというときじゃない!」

モーア「……」

 

-----

 

10分後

 

ユキ「あ! この本いいかも! なんも書いてない本! レイニーは本好きだけど、こんなの持ってないんじゃないかな!?」

クレア「へえ、珍しいね……日記にでも使うのかな……?」

ユキ「これにしよう!」

 

-----

 

マリア「ユキちゃん! ナイスなものを選んだわ! これに息を吹き込もう!」

モーア「もう……どうなっても知りませんよ……」

マリア「あ」

-----

 

ユキ「あれ? 1ページ目に何か文字が書いてある……なんて読むの?」

クレア「『あ』だね……不思議な本だね……『あ』しか書いてない本って……」

ユキ「これにしよう!」

 

10分後

 

ユキ「せっかく、プレゼント買ったけど、レイニーどこにいるかわからないや……」

クレア「大丈夫! また、ぽわ~っと現れるよ!」

ユキ「そうだよね! うん! また会える気がする!」

 

-----

 

マリア「上手くいったわ! さあ、これでレイニーに告白するまで頑張ってもらうわ!」モーア「……」

マリア「まずは、『邪悪なる光の石』を壊してっと……あと、ユキちゃんには病気になってもらうわ!」

モーア「マリア様が恐ろしい……」

 

-----

 

教会にて

 

クレア(ユキとレイニーが結ばれますように……)

 

 

2クレアの幸せ②

 

主要登場人物

クレア・レイニー・ユキ・モーア・マリア

 

201724

 

教会にて

 

ユキ「……ただいま」

レイニー「……おかえり?」

ユキ「ごはん食べた?」

レイニー「ああ……ユキは?」

ユキ「私も食べてきた! じゃあお風呂沸かすね……」

レイニー「……」

ユキ「どうしたの?」

レイニー「……なんか、元気ないな?」

ユキ「え!? そうかな!?」

レイニー「いつもの笑顔と違う……」

ユキ「……」

レイニー「何があったんだ?」

ユキ「……」

レイニー「……まあ、何もなかったんなら、いいけどさ……」

ユキ「レイニーには何でもわかっちゃうんだね……」

レイニー「……何があったんだ?」

ユキ「……誰かに後をつけられてる気がする……」

レイニー「え!?」

ユキ「さっき、クレアの家に行くときも、ここに帰ってくるときも……誰かに後をつけられてる気がするんだ……クレアがその辺を探ってくれたんだけど……誰もいなかった」

レイニー「……」

ユキ「あ! でも、勘違いだと思う! それよりお風呂……」

レイニー「……花売りはしばらく辞めたらどうだ?」

ユキ「それは嫌! 私、何もしてない方が嫌……」

レイニー「……」

ユキ「……ごめんなさい」

レイニー「……じゃあ、俺も明日から一緒に花売りするよ……」

ユキ「え!? いいよ、夜の家庭教師の準備があるでしょ?」

レイニー「別に大丈夫だよ……朝早く起きるから!」

ユキ「……」

レイニー「うん?」

ユキ「えへへ……じゃあ、お願いする!」

 

201725

 

街で花売りをするユキとレイニー

 

レイニー「どうだ? つけられてる感じはあるか?」

ユキ「うんうん! 今は大丈夫!」

レイニー「……そうか」

子ども「お姉ちゃん!」

ユキ「あ! この前の子だね!」

子ども「お姉ちゃんにもらった花、お母さん喜んでくれてたよ!」

ユキ「ホント? よかった……」

子ども「これ! お母さんがお姉ちゃんに手紙書いたの! 今、読んで!」

ユキ「え……?」

レイニー「……」

子ども「『今』、読んでよ~!」

ユキ「……」

レイニー「……」

子ども「何だよ! もういいよ!」

ユキ「あ……」

レイニー「……」

 

夜、教会にて

 

ユキ「あの子、傷つけちゃった……」

レイニー「違うよ! あれは行き違いだ! 向こうも知らなかったんだし……」

ユキ「……文字が読めるようになりたい」

レイニー「え……」

ユキ「私、もう危険じゃないかもしれないけど……文字は読めないまま……それがずっと嫌だったの……」

レイニー「……」

ユキ「ダメ?」

レイニー「いいよ……特訓しよう!」

ユキ「え……今から? いいよ……レイニー、昼も夜も働いて疲れてるでしょ、明日でも……」レイニー「『今』したいんだよ……」

 

10分後

 

レイニー「……」

ユキ「ごめん……私、バカでしょ……」

レイニー「いや、俺の教え方が悪いんだ……ユキはバカじゃない!」

ユキ「うんうん……私がバカだからいけないの……私が文字を読めたら、人を傷つけないで済んだのに……」

レイニー「あれはだから……『行き違い』だよ! 本当にバカなのは……マルクとか、ジャックとかみたいな奴らだろ?」

ユキ「……」

レイニー「有能な人材じゃなくてもいい! 俺は、幹部試験に最年少で合格したけど、幸せにはなれなかったよ? 本当に頭のいいひとは、自分も幸せで、他人も幸せにできる人じゃないのか……?」

ユキ「……」

レイニー「……一度しか言わないから……俺はユキといれて幸せなんだ……だから……明日また頑張ろう!」

ユキ「……うん……ありがと……明日また頑張ろ!」

 

20172678910

 

昼間はユキとレイニーで花を売り、夜はレイニーが家庭教師に帰ってきた後で、文字の読み書きの練習をするが、一向に上手くいかない。

 

2017211日 夜、教会にて

 

レイニー「じゃあ、これは?」

ユキ「『あ』かな……?」

レイニー「これは『え』だ……うーん……」

ユキ「ごめん……私がバカだから……」

レイニー「バカじゃないって言ってるだろ? 疲れてるんだよ、少し休もう……」

ユキ「うんうん! 続ける! それより、レイニー、どうしたの? そのメガネ?」

レイニー「いや……最近、目が悪くなっただけだよ……」

ユキ「クレアが似合ってるって言ってたよ?」

レイニー「……そうか」

ユキ「はい、次の問題だして!」

レイニー「なあ……いいのか?」

ユキ「うん?」

レイニー「ストーカーがいるかもしれないのに……こんなことしてていいのか?」

ユキ「こんなことって! 私にとっては大事なことだよ!」

レイニー「わかってるよ……けど」

ユキ「わかってない!」

(沈黙)

レイニー「なあ、文字が読めなくたっていいじゃないか……もっと別の生き方だって……」

ユキ「それは文字が読める人の言い分!」

レイニー「……そんなに怒るなよ……俺だって、必死にユキのことわかろうとしてるんだから……」

ユキ「……」

レイニー「やっぱり、警察に行った方がいいんじゃないか?」

ユキ「いいよ……ハッキリした証拠もないし……」

レイニー「けど……」

ユキ「レイニーは心配しすぎ! はい、次!」

レイニー「……もうやめだ……」

ユキ「え……?」

レイニー「文字の練習はストーカーを捕まえた後だ……それまで……こんなのんきなことしてられないよ……」

ユキ「……」

レイニー「……」

ユキ「!!」

レイニー「ユキ! 何してるんだ? やめろ!」

ユキ「本なんかなかったらいいのに……こんな本……」

レイニー「やめろ! 本に八つ当たりすんな!」

ユキ「本なんか……大っ嫌い!」

レイニー「いい加減にしろ! 本が好きか嫌いかは読めてからにしろ! 文字が読めないくせに!」

ユキ「……」

レイニー「あ……ごめん……」

 

ユキは教会の部屋から出ていって、号泣する。レイニーはなだめようとするが……

 

レイニー(? 人影……)

レイニー、人影についていく。

 

レイニー「おい! ユキをつけてただろ? 誰だ?」

 

人影が姿を現す。

 

レイニー「……」

 

クレアの家にて

 

クレア「やっほー! って……レイニーだけ……?」

レイニー「ちょっといいかな?」

クレア「いいよ! 今、テレビ見てただけだし!」

レイニー「……」

クレア「暗いね……」

レイニー「色々あったんだけど……大きく言ったら2つ……」

クレア「マシな方から聞こうか?」

レイニー「……ユキを泣かしちゃった……」

クレア「!? それがマシな方? 何があったの?」

レイニー「ユキに『文字が読めないくせに』って言っちゃったんだ……」

クレア「……レイニー、目つぶって?」

レイニー「え!?」 

 

レイニー目をつぶる。そこへクレアの平手打ちが飛ぶ。

 

レイニー「……」

クレア「他の人ならいいけど……ユキ、そんなの慣れてるから……けど……」

レイニー「……」

クレア「レイニーには言ってほしくなかったな!」

レイニー「……ごめん」

クレア「私に謝ることじゃないだろ? で、もう1つは?」

レイニー「……ストーカーが見つかったんだ……」

クレア「え? いいことじゃない! で、警察に突き出したの?」

レイニー「いや……」

クレア「は?」

レイニー「あのストーカーの正体は……俺だったんだ……」

クレア「はぁ?」

レイニー「昔、本で読んだことがある……勇者は自分の感情を人の形にして、分身にすることができたんだ……怒りの感情で攻撃の魔法が使える分身を創ったり……悲しみの感情で人を癒す回復の魔法が使える分身を創ったり……」

クレア「うんうん」

レイニー「で……俺の感情が独り歩きして、ユキのストーカーを創ってしまったんだ……俺が……あまりにユキのことが心配だから……」

クレア「……」

レイニー「俺の分身は本体の俺に見られたことで、もう消えたけど……俺は、心配なんだ……ユキのことが……」

クレア「……分かったよ……レイニーがユキのこと、どんだけ思ってるかは分かった……けど……もう少し、信じてあげたら?」

レイニー「信じてるよ!」

クレア「いや、信じてないな……レイニーはユキにびくびくしてる……いつか、嫌われるんじゃないかってね!」

レイニー「……」

クレア「ねえ、どうしてユキが文字を読みたいって言いだしたか知ってる?」

レイニー「子どもを傷つけたから……」

クレア「それもあるけど……ユキはレイニーと同じ世界を見たかったんだよ! レイニーは本が好きだから、自分も本を読めるようになりたかったんだよ……」

レイニー「……そうだったのか……そんなことも知らずに……俺……」

クレア「でも、レイニーの思いは……ちょっと重たすぎるけど、本物だったってことは、ユキにも伝わってると思うよ! レイニーだって、ユキの見てる世界を見たかったんだろ?」

レイニー「え?」

クレア「あのメガネ……度がキツイ奴だよね? 昔、施設にそういうメガネしてた子がいたから、わかる! あんな度がキツイメガネかけて……レイニー、別に目も悪くないのに……」

レイニー「……」

クレア「あれで本を読んで、文字が読めない人の気持ちを理解したかったんだろ?」

レイニー「……まあ、うん」

クレア「行き違いだね!」

レイニー「……」

クレア「さあ! さっさと帰った! 帰った! 仲直りしてきな!」

レイニー「ありがとう……クレア」

クレア「大丈夫だよ! 昔言っただろ? ユキの笑顔が、私の幸せなんだよ!」

レイニー「……」

クレア「ユキを笑顔にしてあげて!」

 

クレアの家の玄関にて

 

クレア「ユキがもう1つ言ってた!」

レイニー「何を?」

クレア「レイニーのことばは美しいし、優しいけど……時々本当の気持ちが分からなくなるって! 本音が聞きたい! って言ってたよ!」

レイニー「……」

 

教会にて

 

ユキ「どこ行ってたの? 心配してたんだよ! もう帰ってこないかと……思っちゃった」

レイニー「ごめん……」

ユキ「私、レイニーに捨てられたら、どこにも居場所がないもん……」

レイニー「ごめん……ストーカーを捕まえてきたんだ……」

ユキ「え!?」

レイニー「近くに住んでいる若い男だった……もう警察に突き出したから大丈夫だよ……これで安心して、文字の練習ができる……」

ユキ「……もういいよ」

レイニー「え……?」

ユキ「……書けるようになったから……」

 

ユキ、「レイニ」と紙に書く。

 

レイニー「これ… …?」

ユキ「さっき、練習してたんだ……これだけ書けたら、もう満足!」

レイニー「ユキ、自分の名前も書けるのか?」

ユキ「うんうん! これだけ!」

レイニー「…………」

ユキ「これで仲直りだね……?」

レイニー「ごめん……あ、ちょっと散歩してきていいか?」

ユキ「え……?」

レイニー「帰ってくるから! ちょっと、考え事だよ!」

ユキ「わかった……いってらっしゃい!」

 

夜、就寝する前の時間、ベッドにて。

 

ユキ「私、窓側って初めてだね!」

レイニー「そうだな……」

ユキ「ねえ、手見せて?」

レイニー「え? ああ……」

ユキ「あの時と同じ……靴貸してくれたときと同じきれいな手……」

レイニー「よせよ……照れるよ……」

 

ユキ、レイニーの左手の傷痕に気づく。

 

ユキ「!!」

レイニー(まずい……)

ユキ「……」

レイニー「昔、だよ……へゲル団にいたときにつけたんだ……今は……やってないよ……」

ユキ「……」

レイニー「……」

ユキ「隠し事するのは仕方ないと思う……けど、一度言ったことばは元には戻らないよ……」

レイニー「……」

ユキ「信じるよ?」

レイニー「……ごめん、さっき外でつけたんだ……」

ユキ「……」

レイニー「……ごめん」

ユキ「手見せて!」

レイニー「え?」

ユキ「私はレイニーの苦しみは理解してあげられない……一生無理だと思う……」

レイニー「……」

ユキ「けど、こうやって手握ることはできるから……」

レイニー「……」

 

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マリア「ダメね……あの子、もっと強くならないと!」

モーア「次は何をされるんですか……?」

マリア「モーア! 私のために動いて!」

モーア「はぁ……」

 

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201742日 レイニー、家庭教師の帰り道にて

 

レイニー「……?」

モーア「レイニーだね?」

レイニー「誰だ?」

ザリア「ごめんなさいね……」

レイニー「?????」

ザリア「さあ、言って? あなたは誰のために生きてるの?」

レイニー「……ザリア様です……」

モーア「さあ、行こうか? 君が強くなるための、壮大な物語の始まりだ……」

 

11月3日、ライブを行いました!!

去る2017年11月3日に香川県丸亀市のルフランというピアノ喫茶でライブをさせていただきました↓↓↓↓↓

 

2017年11月3日 - YouTube

 

聞いてくださった皆さん、ライブを運営されたルフランの皆さん、こんな不埒な人間と競演していただいた中村さん、そして全てのご縁をつないでくださった岡田さん……ありがとうございました!!!!!

 

またの機会があれば、宜しくお願いいたします☆

 

基本的なコンピュータ用語のまとめ

基本的なコンピュータに関する用語をまとめました。基礎中の基礎ばかりですが、是非ともご参照ください。

 

・ハードウェア:パソコン本体やディスプレイなどのパソコンを機能させるための機器の総称。

 

・ソフトウェア:パソコンを稼働させるための手順書のこと。プログラム。

 

クラウド・コンピューティング:ネットワーク上にあるデータやソフトウェアを取り出して活用すること。また、クラウド上で共有もできる。

 

・デバイス:入力装置と出力装置。

 

・ユニット:制御装置、演算装置、記憶装置

 

・外部インターフェイス:パソコンの外部にあるコネクタUSB2.0ポートやLANポートなど。

 

・ビット(b)コンピュータ上の「0」と「1」のデータを表現するための最小単位。

※1B=8b、1KB=1024B、1MB=1024KB、1GB=1024MB、1TB=1024GB

 

・OS:パソコンを起動させるためのソフト。WindowsLinuxUNIXなど。

 

・アプリケーション:パソコンを使用してある目的を達成するために使用するソフトウェア。アプリ。

 

ブラウザー:インターネットを表示するためのアプリケーション。

 

IPアドレス:ネットワーク上の住所。割り当てられることを変更することが可能なので、「論理アドレス」とも呼ばれる。

 

・サーバー:ほかのコンピュータからの要求に応えるためのコンピュータやプログラム、ソフト。

 

ドメイン名:URL(Uniform Resource Locator)上の組織名以下の部分。

http://jacker1223.hatenadiary.jp/の場合、jacker1223.hatenadiary.jp/の部分。

 

参考文献:

株式会社トリプルウィン (2015) 『パソコンのしくみ』新星出版社

物語としての授業――トマシェフスキーのモデルを援用して

私の最近の家庭教師における授業の実践報告モドキをしたく思います。

 

授業の構成として有名なものは「導入―展開―まとめ」でしょう。

 それに類似したものとして、世阿弥の芸術論である「風姿花伝」では「序―破―急」という構成が有名です。

 

私が普段実践している授業の構成は、物語論のトマシェフスキーのモデルを援用したものです。

 

授業も、単なる「プレゼン」ではなく、ドラマ性を重視した「物語」であるべきだという信念を、私は最近抱いているため、彼のモデルを援用しています。

 

トマシェフスキーによると、物語の構成は以下のようなものになるようです。

 

・発端状況

・山場

・波乱

・緊張

・クライマックス

・結末

 

これを援用して、ある日の高校生(3年生)に対する英語の家庭教師の授業を紹介したいと思います。

 

授業の目標:

(1)本文の内容を理解する。

(2)本文の英語を再生できるようにする。

(3)本文から問いを創造する。

 

・発端状況(Introduction)

 何気ない雑談から、本日の学習題材へとつなげる。

 

・山場(文章の鑑賞)

 教科書本文の鑑賞を行います。この際、日本語訳(explicature)は先に配布しておき、言外の意味(implicature)を解説しながら、本文の深い読解を試みます。

 

・波乱(音読)

 教科書の内容理解(explitcatureとimplicatureの把握)が完了したら、教科書本文の音読を何度もこなします。単純なRepeat→Buzz Reading→Read & Look upを何度も繰り返して行い、教科書本文の自己再生を目指します。

 

・緊張(暗写)

 教科書の口頭による再生がある程度めどがついたらそれを「書ける」ようにします。教科書本文の音声を聞いて、それを暗記できるよう心がけます。そして、そのまま何も見ずに書けることを目指します。いわゆる「ディクトグロス」のもどきだと考えて頂ければわかりやすいと思います。

 

・クライマックス(問いの創造)

   最終的に教科書本文を自分の「もの」にしたら、本文における「問い」を発見させます。これは、将来自分で問いを創ることのできる学習者を育てることを目指して行っているクライマックス的な活動です。これまで生まれた問いには、「この英文の真の意味は何か?」といったものから、「この登場人物の性格は?」や「このスピーチはどこで行われているのか?」などの物語性を重視した問いまで、色々ありました。

 

・結末

 今回学んだことを教師と生徒の対話によって、ふりかえります。

 

個々で重要視しているのは、ゴールがあってそれに向かうという「仮説検証型」の授業ではなく、学んでいるうちに、問いを生徒に発見させる「課題探求型」の授業を心がけていることです。

 

およそ8年間教育の仕事をしてきて、たどりついた私の「授業の型」が以上のものです。まだまだドラマティックに展開できるような改良はできるでしょうが、概ね好評なので、今回ご紹介した次第であります。

 

参考文献:

志村宏 (2011) 『風姿花伝講談社学術文庫

ジャン=ミシェル・アダン 著、末松壽・佐藤正年 訳 (2004) 『物語論白水社

サルにはなりたくない。

かつて「さよなら人類」という曲がありました。

 

初めて聞いた時は、何をふざけているのか? と思いましたが、この曲は紛れもない「反戦ソング」でした。

 

長い歴史の中で、人類学者はアルカイックな地域を研究して、そこから浮かび上がるものを「人類」ととして記述しようとしてきました。

 

近年、その動きに批判がくわえられています。「人類は皆平等」という理念のもと、ポストコロニアル理論やカルチュラル・スタディーズなどの学問も生まれました。

 

www.youtube.com

我々はどこから来て、どこに向かおうとしているのでしょうか?

 

1つだけ確実なのは、カール・マルクスが言っていたように、人類は「類的存在」だということです。

 

私も最近、他者との交流を避ける生活を続けていましたが、「絆」や「友愛」を味わい、深めるために、行動しようと思いました。

良い演技者を創るには――平田オリザと関連性理論から考えたこと

1 序論:良い演技者とは、コンテクストが豊かな存在。

1.1 背景

良い演技者とはどんな存在なのだろうか。教育の文脈で「演技」の効用が謡われて久しいが、ただ単に教育の世界に「演技」を導入してもうまくはいかない。「演技」そのものについて考えることに意義がある。

 

1.2 これまでの研究:平田オリザの演技論

平田オリザによれば、良い演技者とは「コンテクスト」を豊かに持つ存在である。コンテクストとは従来の意味の「文脈」を超えて、人間の言語使用全般にかかわる複合的な概念である。

 

1.3 研究課題:コンテクスト概念のさらなる考察が必要である。

 

2 方法:コンテクスト概念を関連性理論に沿って考え直し、「良い演技者」について再考する。

 

3 結果:コンテクストとは、外の世界からの刺激に対して、顕在化できる想定の集合体のことである。


4 考察:良い演技者は豊かな想像力を持つ。

関連性理論によるコンテクストとは、刺激に対して自由に想定を顕在化できる力のことだった。例えば、いつも一緒にいる女性が今日はいつもと違う笑顔を見せていたとしよう。この「女性の笑顔」という刺激に対し、「元気がないな?」、「何かあったのだろうか」というように、次々に想定を広げていくことが、コンテクストの根源的な意味である。これはひとえに「想像力」と言い直すことが可能かもしれない。外の世界からの刺激に鋭敏に反応し(コミュニケーションであれば、他者からの顕在的刺激を間違いなく受け取り)、それに対して自身の経験などを踏まえて(認知環境を総動員し)、想像力を膨らませ、解釈していくことが、豊かなコンテクストを持つという意味である。

 

5 結論:「想定」のさらなる考察が必要。

良い演技者とは、外の刺激に対して様々な想定を顕在化できる、豊かな想像力を持つ存在のことである。

「想定」概念がまだ不明慮だが、ルーマンによる「意味」、「顕在的可能性」、「潜在的可能性」の概念が、これらをさらに明瞭的に描写できると考えられる。

 

参考文献:

井上ひさし平田オリザ (2003) 『話し言葉の日本語』小学館

平田オリザ (1998) 『演劇入門』講談社
平田オリザ (2012) 『分かり合えないことから』講談社
D. Sperber. & D. Wilson. 1995. Relevance: communication & cognition, Blackwell.