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風と雪

和泉敏之のブログ

プロフィール

和泉敏之

 

【職業】

 家庭教師

 

【最終学歴】

 広島大学教育学部英語文化系コース

 

【興味】

 Narrative,  Pragmatics, Sociocultural Approach, Cultural Studies & Music

 
【所属学会】

 四国英語教育学会

 

【著作】

・教師に向けた「輝く英語教育を夢見て」(2016年・日本橋出版デジタル)
・短編小説 世界最高権力者(2016年・日本橋出版デジタル)
・中学生のための生きる力を養う勉強法(2017年・日本橋出版デジタル)
・男性に送る恋愛コミュニケーション術(2017年・日本橋出版デジタル)
・短編小説 風の少年(2017年・日本橋出版デジタル)
・文化の世界ーー英語教師に向けた相互文化理解教育の未来(2017年・日本橋出版デジタル)
・短編小説 雪の少女(2017年・日本橋出版)
・短編小説 風雪の愛(2017年・パブフル)
・短編小説 雪が降ってきた(2018年・パブフル)
・短編小説集 風と雪が生む物語(2019年・パブフル)
・短編小説 雪花の季節(2019年・パブフル)

 

このブログの見解は和泉敏之個人のものであり、いかなる組織や団体からも独立しています。

意味と物語に関する断片的思考(記号論を手がかりに)

以前、「意味」概念についてルーマンの理論をベースに駄文を書きましたが、まだまだ勉強不足だということを痛感しています。彼の理論は私の知性を遥かに超えており、何度も読み込まないと自身の内面に落とし込めないということが分かりました。

そこで今回、ルーマンよりは原初的な「意味」概念を取り扱っている記号論の基礎を学び、ルーマン理解につなげたいと思いました。

今回テキストとして使用したのは、ウンベルト・エーコによる『記号論入門』とロラン・バルトによる『記号学の冒険』です。

人間が生きる過程で「物語」は繰り返されます。人生という大きな物語について思慮を深めるためにも、「意味」について深く考えようと思った次第であります。


1. 記号
2. 言語
3. 物語
4. まとめ


1. 記号

意味が生成される中で、「記号」は重要な役割を果たします。では、記号とは一体何なのでしょうか? よく知られる「シニフィアン」、「シニフィエ」について私なりに定義してみました。

シニフィアン……物理的世界に存在する表現
シニフィエ……シニフィアンが解釈的に表現されたもの

現存する物体や事象そのものは記号ではないのかもしれませんが、そこに「解釈」という知的作業を取り入れることによって、それらは「記号」として機能するというわけです。

シニフィエが暗示的なつながりを持つと、「シンボル」になるということですが、私の偏見で、記号論は人間の社会的な関係性を考慮していないと思っていましたが、それは誤解だということがわかりました。

また、真の同義語なるものは存在しないということです。外国語教育に応用させると、例えばpulseという語をもってしても、単なる「脈動」などという変換では、その「意味」を捉えきれないという帰結になります。やはり、語の「使用」にまで思慮を働かせないと外国語は習得できないということです(私の早合点かもしれませんが、その文脈の中で、語用論に対する理解は不可欠だと思います)。

さて、話を戻しますと、「記号」はいかにして生成されるかということです。ここでは人間の「認知」が深く関わってきます。認知とは、人間の行為によって向けられた対象や出来事が、特定の内容に関連性をもたらせるものと定義しておきます。

人間の認知の働きにより、記号は生成され、機能していくことになるでしょう。これだけ取り出すと、個人内認知を想定してしまいますが、関係のシステムから考察されておりますので、人間の個体を超えた「認知」の働きにより、記号が生成されていくものと思われます。

 

2. 言語

その記号生成の過程で重要なのが「言語」です。私達が頭の中でなにかを考えるとき、「ことばにならないことば」によって過程が進むこともあるでしょう。記号論の多くの論考では、人間の思考は記号によって成り立つとされており、言語とは、その人間そのものだとされています。

分かりにくいのですが、記号によって人間のあたまやこころが構成されていき、言語により、人間自体が成立するということになるでしょうか?

 

※記号←→思考←→言語

 

またまた脱線するのですが、最新の量子力学では、従来のデジタル的思考「0か1か」を超えて、曖昧な数値により動いていくコンピュータが考案されています。言語とは曖昧な事象の象徴とも言えるものですので、機械が人間に近づくためにはやはり、人間を人間として成立させている「言語」の導入が必要になるのでしょう。

ここまで、記号は認知をはじめとした人間の知的活動により生成され、言語によって総括されるということについて言及してきました。では、話題を「意味」に進歩させていきます。

意味とは、ある対象に対して、記号(ならびに言語)により、定位置化させることを目的としていると言われています。

これは一概に「コノテーション」と呼ばれますが、人間の主観と神話などから生み出される「媒介物」のようです。意味の生成は何も「コミュニケーション」に限定されることではないというのが記号論の見解です。

その意味が威力を発揮するのが「物語」です。最後にその点について検討します。

 

3. 物語

さて、記号・言語・意味について断片的にまとめてきましたが、人間は記号並びに言語によって「行為」を発生させます。その「行為」がある程度の構造を持ち、<結末>まで向かう流れの中で、まとまりを持って確認されると、「物語」の誕生になります。

ですが、行為のまとまりはそれ自体が不確実なものです。そこを「定位置化」させるのが意味だということになります。

ですので、物語の創造や解釈には「意味」が不可欠になってきます。単なる行為の連鎖では物語「的」にはならず、そこに「意味」という媒介物を導入することによって、行為は物語になっていくということです。

 

※記号←→思考←→言語 ←→行為  
 意味によって定位置化/ (物語)     

 

4. まとめ

意味と物語について断片的にまとめてきました。人間の思考は記号を紐付け、人間は言語になり、そこから行為をうみだしていきます。これらは時系列的な概念ではなく、連続した事象です。その記号や言語を定位置化させるのが意味であり、行為のまとまりを物語にさせるのが意味です。私がかじったルーマンの論考とも少し重なってきましたので、これからも勉強をかさねねたいと思います。

 

参考文献
ロラン・バルト著、花輪光訳(1988)『記号学の冒険』みすず書房
ウンベルト・エーコ著、谷口伊兵衛訳(1997)『記号論入門』形立書房

 

Sister

雪が降ってきた 君がやってきた

 

ずっと 待ち続けてた

もっと 動きたかった

 

でも 君は いない

この時は 長い

 

やっと会えたけど

まだまだ道は長い

きっと待ったから 

どんどん先へ行きたい

 

えっと 君の 名前は

ずっと 響きたかった

 

けど 君は 光り

神様は やさしい

 

やっと会えたけど

まだまだ道は長い

ずっと待ったから 

どんどん先へ行こう

 

出会ってくれて ありがとう

出会ってくれて ありがとう

 

雪が降ってきた

 

 

作詞 : 和泉敏之

※「風と雪」シリーズで、クレアがユキと出会う時のことを詞にしました。

優しいウソ

ホントのことは言いたくない なんとか彼を傷つけたくない

 

好き嫌いな問題じゃない 

下手な嫌みにとられるじゃない?

 

好きや嫌いって嬉しくない 

下手な嫌みって怖くない?

 

けど彼を騙せない

目も顔も見られない

でも彼は痛み出す

悲痛の風を飼いながら

 

Whats my real heart?

 I can't help him apart.

Whats my real word? 

I could make another world.

 

ホントのことは言いたくない それでも彼を傷つけたくない

 

 

作詞 : 和泉敏之

 

※「風と雪」シリーズにて、ユキとレイニーが森で語り合う場面での彼女の心境を詞にしたものです。

英語の歴史

英語の歴史

 

1. はじめに
2. 古英語 (Old English)
3. 中期英語 (Middle English)
4. 現代英語 (Modern English)
5. まとめ

 

1. はじめに

世界に多く存在している言語の中でも、英語の使用範囲はますます拡大しています。英語を日常的に使用している人々、英語を第二言語として使用している人々、英語を外国語として学んでいる人々をすべて含めると、およそ15億人にのぼると言われています。これは中国語を使用する13億人を超え、世界最大規模となっています。英語についてより多元的に学ぶ必要があると感じられます。今回は英語の歴史を簡略的に探って行きたく思います。

この言語は変遷の時期を切り取ると、古英語 (Old English)、中期英語 (Middle English)、現代英語 (Modern English)に分けられ、日本語の古文のように、現在私達が学んでいるものから大きく乖離したものだったと言われています。そのルーツはブリテン島発の侵略であるSaxonがそれだと言われており、EnglishはEngleすなわちAngle(アングル人)から由来しています。英語の「ネイティブスピーカー」の定義をここまで遡るのは極論かもしれませんが、多くの人、土地、そして血の上に立つ言語でもあります。では、その英語の歴史を簡単に振り返ってみたいと思います。

 

2. 古英語 (Old English)

およそ450~1100年までの時期がこう呼ばれているようです。この時期の最大の特徴はセンテンスの文末にあります。動詞が文末に置かれる言語だったそうです。また、Inflected Languageと言われ、文における単語がその終点の種類によって特徴づけられる言語として機能していたということです。動詞が文末に置かれる現代言語で思い浮かぶのは、日本語ですが、古来の英語もそれに類似する仲間だったと言えるでしょう。

 

3. 中期英語 (Middle English)

およそ1100~1500年(1066年からとも言われている)の時期がこう呼ばれているようです。1100年ごろにノルマンの征服という特筆的な事件が起こり、英語は大きく歴史を変えることになりました。その影響もあり、英語はフランス語やラテン語から多く借用を行い、特に前者は1万語以上にのぼると言われています。英語の借用の歴史の初期段階です。

この頃の英語はセンテンスがSVOにほぼ固定され、創出と理解がやや容易になったようです。この言語の語順の大切さが浮かばれます。また、大母音推移(Great Vowel Shift)がこの頃起こり、英語の発音と綴りが分離していった時期でもあります。

 

4. 現代英語 (Modern English)

現代英語はおよそ1500年からの時期を指します。この頃の初期の特筆的な出来事はルネサンスです。活字の普及も相まって、1650年まで古代英語を復興させる動きが見られたそうです。ギリシア語が多く流入し、学術用語が充実していったのもこの時期からです。

また、シェークスピアとキング・ジェームズの聖書はこの時代を象徴する人文であり、これも活字の普及が影響しているということです。

文法を見てみると、否定・疑問文における助動詞doが消失していたようです。

さて、この時期にアメリカ大陸が「発見」されましたが、アメリカ英語の主な特徴は綴りと発音の近似性にあるでしょう。これはウェブスターによる ‘An American Dictionary of the English Language’ の出版によって加速化された現象のようです。

また、当時の世界都市はロンドンにあり、中世を始めとしたこの都市の影響力は大きかったということです (現在の世界都市はどこでしょうか?)。

 

5. まとめ

以上、英語の歴史を簡単にまとめてきました。言語は時代とともに変容していくものですので、これからも英語の変化はめぐるましいものになるでしょう。英語は多くの多文化からの借用から成立する言語の1つですので、もしかすると日本語の影響力も大きくなっていくかもしれません。また、今回まとめてみて感じたことは、文字の普及の重要性です。やはり英語は読み書きを中心とした学習を中心に置くべきかと思います。物事や概念を共時的のみならず、通時的に観察することはときに現在を見つめ直す最良のきっかけになり得ます。全ての言語の価値は均一という事実を忘れず、これからも英語について学んで行きたく思います。


参考文献
寺澤(2017)『英語の歴史――過去から未来への物語』中央公論新社
David Crystal(2006)‘The History of English.’ KINSEIDO.

創造の共同体

寺島隆吉先生 『百々峰だより』

http://tacktaka.blog.fc2.com/

 

江利川春雄先生 『希望の英語教育へ』

https://gibsonerich.hatenablog.com

 

『英文法道場』

http://blog.livedoor.jp/eg_daw_jaw/

 

森田真生先生 『Choreograph Life』

http://choreographlife.jp/

 

『広大教英ブログ』

http://hirodaikyoei.blogspot.com/

 

和泉敏之 『小説家になろう・マイページ』

https://mypage.syosetu.com/682657/

 

www.youtube.com

 

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ある2つの会社

昔、日本に倒産の危機にある2つの会社がありました。それぞれの会社の社長はこう社員に語りかけます。

 

A社の社長

「どうすればいいか考えろ!」

 

結果、A社はすぐに倒産したそうです。一方、B社の社長はこう社員に語りけます。

 

B社の社長

「考えるな! 動け!」

 

結果、B社は経営を持ち直したということです。

 

B社の社長の名前を紹介しましょう。松下幸之助という方です。

 

 

今年は東京オリンピックが控えていて、日本社会も転換期になる気配がします。

思考と行動というファジー的な概念を上手く使い分けられるようになりたいと思います。

2つの石

何処かで見た絵図    今僕は見てる

何かが誰かで得ず     まだ僕は来ない

 

妖精がくれた    2つの石

それとこの絵で    伝えたい

 

まだかな似た傷    今僕は削る

中身が分からず気付く    恐る恐る眺めて

 

そして2人そっと    石が埋めてくれた

妖精がくれた    2つの石

 

いつも僕ら凍えて    凍えて    凍えて

温もりは    1つ

 

作詞:和泉敏之

※「風と雪」シリーズでレイニーがユキに結婚の申し出を行うシーンでの、彼の気持ちを詩にしたものです。

君の声

今日も声が聞こえてくる   恐怖だけが漂ってる

だけどいつか励ましに変わって   今日いつも新しく目覚めて

 

今日も声が聞こえてくる   ゴールまでを補ってる

だからいつも励ましを求めて  今日もっと温かく包んで

 

助けてくれてありがとう

君の声が必要さ

君の声は絶対さ

君の声は永遠さ

 

喜怒哀楽を共に    起承転結がここに

 

 

作詞:和泉敏之

※「風と雪」のシリーズのレイニーが幻聴と闘う様を詩にしたものです。

私の英語学習歴

最近、英語に強い興味を再び持つようになってきました(特に最近、批判的応用言語学に興味を持っています)。そこで、今回私の人生における英語学習歴を振り返って見たいと思います。

 

□小学生のとき

小学生のときはラボ・パーティという団体に所属していました。英語を使用して劇を行う活動する団体です。他にも音声から入る英語学習を展開していました。このラボ・パーティで英語の素地ができたように思えます。 また、小学校6年生のときに、好きなアーティストの英語のタイトルを辞書で調べる不思議な習慣をつけていました。このことにより、辞書を使うことに慣れ、アルファベットが書けるようになりました。

 

□中学生のとき

中学生のときに、私の時代では本格的に英語学習が始まりました。授業の予習・復習はきちんと行い、英語のドリル学習を徹底して行い、ここで英語を少し好きになったと思います。

 

□高校生のとき

高校生に入ると、英語が途端に難しくなり、英語があまり好きになれませんでした。特に文法訳読式と呼ばれる英語の授業が退屈で、もっと技能としての英語を学びたいと思うようになりました。そこで実家の近所にある英会話塾に通い始めました。 その英会話塾では、英語を英語のまま理解する直読直解の読解・聞き取り法を学び、英検2級に高校2年生で合格。英語の模試の偏差値もグンと上がりました。 英語がすっかり好きになった私は英語を若い子供たちに教えたいと思うようになり、教育学部に進学を決めました。 高校3年生でTOEICを受け、速読ができるようになったのもこの高校生のときです。

 

□大学のとき

幸運なことに国立大学の教育学部英語学科に入学することができました。しかし、そこで私は挫折を味わいます。英語を使用して会話を行うことができなかったのです。英会話のサークルでも最下位レベルの英語会話能力しか持たず、英語が再び好きではなくなりました。 そこで大学2年時にイギリス留学を決意します。そのために英語の発音の練習だけは行いました。

 

□イギリス留学

イギリスでは本物の英語に触れることができました。しかし、私の拙い英語力では太刀打ちができませんでした。授業についていけない。他の留学生からからかわれる。私は劣等感でいっぱいでした。 そこで大学の先輩から聞いた英語学習法を展開することにしました。まず、英会話の例文集を読み、それを他の留学生に実際に使います。それを内緒で録音していて、ホームステイ先に帰ってから、会話をディクテーションしました。 その書き出した英語を見て、もっといい表現はないかと探し、新しい表現を別の留学生との会話で使ってみました。最初は単語を並べるだけの力だったのが、文単位で発話できるようになり、英語の会話能力が少しずつ伸びていきました。 そして転換期が訪れます。大学の友人たちに会うために、イギリスのエディンバラからロンドンまで旅をしたのです。地図は持たず、ひたすら現地の人たちと会話して目的地にたどり着くという無謀なことをしていました。そして友人たちと会って英会話すると、スラスラと英語が出てきました。おそらく情意フィルターという英語に対するプレッシャーが低くなったからでしょう。これで私は自信をつけて、エディンバラに戻りました。 留学では毎日本屋に通い、英語のペーパーバックを立ち読みしていました(立ち読み用の椅子が置いてあったのです)。また、毎日英語で日記をつけました。 韓国人とリビア人の親友にも恵まれ、毎日彼らと行動していました。 半年間の留学経験により、私は帰国後英検準1級に合格しました。

 

□語用論との出会い

私は大学3年生のときに語用論という学問に出会いました。ことばの言外の意味について研究する学問です。そこで英語をはじめとしたことばの深さを実感しました。卒業論文は語用論の最先端理論である関連性理論を用いて、異文化理解について考察しました。

 

□大学卒業後

大学を卒業してからは、英語に触れる機会がめっきり減ってしまいましたが、毎日数ページずつ英語の専門書を精読しています。最近ようやく精読の重要性に気づいたのです。また、BBC NEWSも毎日少しだけ聞いています。 英語を使用して会話する機会は、香川県のALTとのパーティなどで確保していました。最近パーティ自体は減ってきましたが、これからも英語の勉強を続けたいと思います。

 

□ふりかえり

やはり私は英語学習に関して、恩師と友人に恵まれていたのだと思います。社会文化理論でも、外国語学習は他の学習者と協同して行うことが唱えられており、一人で学ぶものではないと考えています。英語はこれからも重要なコミュニケーション手段なので、これから英語の勉強を本格的に始めたいと思っている人に参考になればこれ以上の喜びはありません。