風と雪

作家の和泉敏之のブログ

プロフィール

和泉敏之(作家)

  

【興味】

物語、音楽、語用論、批判的応用言語学カルチュラル・スタディーズ

 

【著作】
・教師に向けた「輝く英語教育を夢見て」(2016年・日本橋出版デジタル)
・短編小説  世界最高権力者(2016年・日本橋出版デジタル)
・中学生のための生きる力を養う勉強法(2017年・日本橋出版デジタル)
・男性に送る恋愛コミュニケーション術(2017年・日本橋出版デジタル)
・短編小説  風の少年(2017年・日本橋出版デジタル)
・文化の世界ーー英語教師に向けた相互文化理解教育の未来(2017年・日本橋出版デジタル)
・短編小説  雪の少女(2017年・日本橋出版)
・短編小説  風雪の愛(2017年・パブフル)
・短編小説  雪が降ってきた(2018年・パブフル)
・短編小説集  風と雪が生む物語(2019年・パブフル) 

 

文化と第2言語習得論ーー批判的応用言語学を手がかりに

最近興味を持っている批判的応用言語学の中から「文化と第二言語習得論」の関係について論じたものをまとめました。今回使用したテクストはPennycookによる”critical applied linguistics”です。自分のためのメモ代わりに内容をまとめ、自分なりの解釈を追加しました。私はこの分野に関しては素人ですし、拙い翻訳力による誤解を恐れます。間違いがありましたら、是非ともご指摘よろしくお願い申し上げます。

 

<批判的応用言語学とは?>

本書では、この分野のことを以下のように定義しています。

 

It is concerned with questioning what is meant by and what is maintained by many of the everyday categories of applied linguistics: language, learning communication, difference, context, text, culture, meaning, translation, writing, literacy, assessment, and so on (p. 8).

 (翻訳)

それ(批判的応用言語学)は応用言語学の多くの日常的な分野によって意味され、維持される事柄について疑問符を打つことに関心を持つ。例えば、言語、コミュ二ケーションの学習、差異、コンテクスト、テクスト、文化、意味、翻訳、書くこと、読むこと、評価などである。

 

 

 

つまり、批判的応用言語学は従来の応用言語学とは異なる地検に沿った記述を心がけているということです。言語学やその周辺領域を(外国語)学習に「応用」させるのみならず、その背景にある現象にまで目を届けることを試みます。

この中から、今回は特に私の探求している「文化についての『批判的な』考察」に特化してまとめたいと思います。

 

<差異、アイデンティティ言語学習>

 

SLA is seen as “an institutional phenomenon shaped by cultures and structures at work in educational systems.” (p. 144)
(翻訳)
第二言語習得論は教育的な制度範囲内での活動における文化と構造によって形作られる組織的な現象と見なされる。


第二言語習得論とは、言語に特化した実験や研究などを行うイメージがあり、文化や当事者たちをはじめとしている「我々」が置かれている「構造」にまで目を届けませんか? という提案です。

 

ここで注意しなければならないのが「文化」に関する概念です。これは文化人類学社会学などの分野で長年議論されてきた概念ですが、未だに「これこそが文化だ」という答えに至っていないのが現実です。それを踏まえて、本書では以下のようなことが述べられています。

 

And when students are described in cultural terms, this tends to be done in terms of an “archaic view of culture” in which a fixed profile of particular traits for a particular cultural group. (p. 145)

(翻訳)

そして学習者が文化的な用語で表現されるとき、特定的な文化的集団bにとっての特定の性質の固定的な経歴という「古典的な文化の見方」という用語で行われる傾向がある。

 

 

 

 

「文化」と聞くと、例えば日本人ならば伝統芸能などの「伝統」やアニメ・ゲームをはじめとした「サブカルチャー」を想起する人が多いかもしれませんが、文化には「人々の間で伝染し、学習によって身につけられる『癖』」とでも言えるような構築的な概念でもあります。

 

Identities and difference are multiple, diverse, and interrelated. (p. 146)

(翻訳)

アイデンティティや差異は多数的で、広がりがあり、相互作用的なものである。

 

 

従来、「固定的」とみなされた文化に関係のある概念についてもダイナミックに変容するがものとしてとらえる必要があるのかもしれません。

 

……the context of second language education raises significant issues in the construction and negotiation of identity. (p. 149)
(翻訳)
第二言語教育のコンテクストはアイデンティティの構築と議論における意義のある課題を想起させる。

 

文化とアイデンティティは切り離せない関係にあります。ある文化背景を持つ学習者が別の文化と接した時、「文化の衝突」が起こり得ます。それにより、その学習者も異なる文化のエキスを吸って変容することが考えられます。つまり、アイデンティティの変容です。第二言語習得論はもっとアイデンティティの問題に取り組む必要があるのではないかと考えさせられました。例えば、ある問題ができない学習者ができるようになったときでさえも、その学習者内にはアイデンティティの変容が起きます。「自信がつく」というのはアイデンティティの(初歩的な)変容ではないでしょうか?

 

……engagement with particular languages and cultures must also be about identity formation. Identities or subjectivities are constantly being produced in the positions people take up in discourse. (p. 150)

(翻訳)

特定の言語や文化に従事することはまた、アイデンティティの形成に関してではなければならない。アイデンティティや主観性は持続的に対話の中で人々が置かれる立ち位置によって創出される。

 

 

そしてそのアイデンティティは人々が対話を行う中で断続的に変容していきます。これにより、言語習得による文化変容が頻繁に起こるということです。そもそも「文化」概念が究極的にいうと、「家」に落ち着くのというのが無難でしょうから、教師と学習者におけるインタラクションによっても文化変容は起きるわけです。ここからは私の駄文ですが、従来の一方通行講義型授業のみならず、学習者と課題を発見し、探求していく「対話」も必要ではないかと思います。対話により、学習者の中にある文化は変容し、学習が実りあるものになっていくのではないかとも思いました。

 

……culture is always produced in relations of power. (p. 153)

(翻訳)
文化は権力の関係によって常に生み出される。

 

 

しかし、注意しなければならないのは文化というのは常に権力と深い関係にあるということです。一方的な「文化の押し付け」は権力の濫用につながり、強いては「暴力」につながります。やはり、「まずは公正・公平な対話から」ということでしょう。

 

以上、批判的応用言語学の知見から「文化」についてまとめ、自分なりの理解(誤解).を付け加えました。第2言語習得と文化は接着した関係にあり、また、アイデンティティとも深く関わります。それは対話の中でぐいぐいと変容していくものです。自身の持つ文化背景を保ちながら、様々な文化に接していくことがますます重要になってくると思います。

 

参考・引用文献

Pennycook (2001) critical applied linguistics.—critical an introduction. Routledge.

 

Someday in the Rain

One day at nine I found a cloth.

No one gets me to another earth.

 

I just care who knows here.

Like this air, who goes there?

 

Someday in the rain my mind goes.

Someone lets me to the real goals.

 

It is rare.  White is here.

Like this air.  Why so dear?

 

White is here.

White is here.

 

※「風と雪」のシリーズの「ユキ」の視点による詞になっています。

 

作詞:和泉敏之

人生100年時代を生きるためにーーLIFE SHIFTを手掛かりに

先日、金融庁が「人生100年時代」に関するレポートを発表したことは記憶に新しいところだと思います。この中で、老齢年金のみに頼るのではなく、自助努力でおよそ2000万円の資金を準備することが謳われていました。

 

この発表に市民からは非難の声が続出しました。結局、「年金破綻」はないと政府が発言しましたが、この未来の予測不能の時代に、不安を煽られた市民が多かったのだろうと思います。

 

今回、『LIFE SHIFT』という本を手掛かりに、人生100年時代をどう生きるか(≠生き残るか)について言及したいと思います。

 

人工知能の到来で人間にしかできないことを>

人工知能の到来が叫ばれて久しいですが、多くの労働がこの人工知能に奪われることも有名な話になってきています。

 

その中で、本書の筆者は人工知能を超えた人間にしかできないことをなすべきだと述べています。それは(1)専門知識、(2)帰納的推論、(3)コミュニケーションだと語っています。

 

従来、人間は1つの専門的な教養を身につけ、武器にしてきましたが、それらをマルチ的に組み合わせた専門知識が必要になるのではというのが私の愚見です(「パラレル・キャリア」ということばも浸透してきましたね)。

 

帰納的推論とは、様々な事象を組み合わせて新たな発想を得る手段です。人工知能にはこの想像(imagination)がまだまだ欠けており、このような力がますます必要とされることでしょう。

 

コミュニケーションとは複雑な概念ですが、ここでは単純に「相手の気持ちを読み取り、適切に応答する」という定義にしておきます。これは何も高騰のコミュニケーションに限らず、SNS謳歌している時代では、文字によるコミュニケーションも大切になってきます。使い古されたことばですが、「思いやり」がますます大切になってくるのではないでしょうか?

 

<無形資産の重要性>

これまで人間はお金を始めとした「有形資産」の取得に執着心を燃やしすぎていたのではないかと思います。100年時代を生きるためには、「無形資産」が重要になってくると著者は詳述します。

 

ここでの無形資産とは、(1)生産資産性、(2)活力資産、(3)変身資産の3つの要素から出来上がっています。

 

生産資産性とは、所得を増加させるのに役に立つ要素のことです。特に、知識は重要な資産になると思われます。特に著者は、経済学をはじめとした金融リテラシーを身につけることを推奨しています。また、現在の支出を抑えることにより、未来の支出も抑えられるのは理の当然でしょう。

 

活力資産とは、肉体的・精神的な健康幸福を意味します。やはり「身体が資本」というわけですね。身体を壊してまで激務に耐えるのは果たして「幸福」なのかと思わざるを得ません。私の尊敬する村上春樹さんも、自身の文体を鍛えるために、トレーニングを欠かさず行っているそうです。身体と精神という二項対立で考えるのではなく、1つの「己」を磨くのに、健康は大切だというのが私の愚見です。

 

変身資産とは、早い話が人的ネットワークなどを意味します。これまで人間は就学→就労→引退という3つのステージから人生を送っていました。人生100年時代では、そのステージがマルチ化し、様々な状況に身を置かれることを第一前提に考える必要があるようです。そのために、多種多様な人間との繋がりを持つ「ネットワーク」を広げることが重要だと言われています。現代では、オフラインのみならず、クラウド上でも関係性を広げることができるため、そうしたリテラシーを身につけることも大事でしょう(本書ではクラウドソーシングサイトを中心としたギグ・エコノミーがこれからますます充実すると予測されています)。

 

<レ・クリエーションの時代>

以上、記述してきたことが、LIFE SHIFTから学んだ人生100年時代を生きるヒントです。人工知能などの要素により、人間は1〜2日のみフルタイムで働くという生き方も予測されています。その他は、「レ・クリエーション」と呼ばれる、いわゆる「クリエイティブ」な時間に当てることも大切になってくるのではないでしょうか? 何かを生み出すという行為は人間の想像力から巻き起こる「はたらく(はたをらくにさせる)こと」です。これまで職業になっていなかった分野を開拓するようなパイオニア精神も必要になるかもしれません。

 

ともかく、人生100年時代を迎える日本をはじめとした国家では(もちろん日本がその手本になるべきなのでしょうが)、充実しながら活き活きと「生きる」ということを考えることが急務のように思えます。

 

参考文献
リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット 著、池村千秋 訳(2016)『LIFE SHIFT――100年時代の人生戦略』東洋経済新放社

 

プロフィール

和泉敏之(作家)

  

【興味】

物語、音楽、語用論、批判的応用言語学カルチュラル・スタディーズ

 

【著作】
・教師に向けた「輝く英語教育を夢見て」(2016年・日本橋出版デジタル)
・短編小説  世界最高権力者(2016年・日本橋出版デジタル)
・中学生のための生きる力を養う勉強法(2017年・日本橋出版デジタル)
・男性に送る恋愛コミュニケーション術(2017年・日本橋出版デジタル)
・短編小説  風の少年(2017年・日本橋出版デジタル)
・文化の世界ーー英語教師に向けた相互文化理解教育の未来(2017年・日本橋出版デジタル)
・短編小説  雪の少女(2017年・日本橋出版)
・短編小説  風雪の愛(2017年・パブフル)
・短編小説  雪が降ってきた(2018年・パブフル)
・短編小説集  風と雪が生む物語(2019年・パブフル) 

 

奇跡の実

今までホントにごめん   奇跡にしがみついてた
今だけなんて言わない   未来に光溢れる

 

これまでは2人で作った日々   これからも2人で築く道

 

昔話はもうやめよう?   もっと前を目指せる
強い自分に歩みよろう   きっと愛を貫ける

 

2人でこの実を育てよう   向かってあの空   もう一度

 

ここから本気で飛ぶよ   奇跡を超える架け橋
ここまで来たんだからね    未来に希望輝く

 

どこからか2人で作った日々   どこまでも2人で築く道

 

昔話はもうやめよう?   もっと前を目指せる
弱い自分に寄り添おう   きっと愛を貫ける

 

2人でこの実を育てよう   誓ってあの夢   叶えるよ

 

 作詞:和泉敏之

「風と雪」のシリーズの「レイニー」の視点から語りかけている詞になっています。 

Waiting for You.

ずっと愛を撫でてた  心と手が震えて
もっと意味が欲しくて  あなたを汚してしまう

 

この痛みはどこまでも   私を縛りつけてくるの
あの光がいつからか   私に語りかけてくるの

 

まだ時は満ちてない   1つの身体にはなれない
まだ敵は消えてない   3つの人生は離れない

 

待っている   あなたを   知っている   未来を

 

この痛みは追いかける   私を睨みつけてくるの

 

あの光をいつの日か   2人で分かち合いたいの

 

もう時は満ちるだろう   1つの身体を目指したい
もう敵は消えるだろう   3つの人生は輝かしい

 

きっと来る   あなたが   待っている   未来が

 

 

作詞:和泉敏之

「風と雪」のシリーズの「ユキ」の視点から語りかけている詞になっています。

 

香川県の国際的子役――盆栽の妖精・大里桜菜さんについて

私・和泉敏之は香川県で活動していますが、個人的に推している香川県の子役がいます。大里菜桜さんという小学生です。盆人プロジェクトという、香川県高松市の盆栽をPRするプロジェクトの代表的存在で、香川県を中心に注目が集まっています。今回は、大里菜桜さんについてまとめたいと思います。

 

☆☆☆

大里菜桜(おおさとなお) プロフィール

生年月日 2008年1月2日
血液型 O型
出身 香川県
特技 英語(実用英語技能検定2級所持)
所属事務所 アデッソ ハリウッドラテ

 

大里菜桜さんってどんな人!?

大里菜桜さんは香川県出身の子役です。香川県の高松地域は日本有数の盆栽の名地なのですが、その盆栽のPRのために結成されたのが盆人プロジェクトです。

 

「盆栽たいそう」というプロモーションビデオを制作して活動していました。この「盆栽たいそう」、なんとアメリカのハリウッドドリームズ国際映画祭で2部門の賞を獲得しました。

 

youtu.be

 

 

その偉業に一躍貢献したのが菜桜さんです。彼女は英語が堪能で世界に英語を使って盆栽をPRしました。

 

どうして英語が得意なのかというと、LIAリバティインターナショナルアカデミーという英語を使用する保育所に通っていたためです。英語の英才教育を受けていたのですね。最近、英検2級を取得しました。小学5年生で英検2級とはすごいですね。やがては英検1級にもトライするのではないでしょうか?

 

2018年からYoutubeで盆人プロジェクト関連の動画を流し始めました。大里菜桜さんが色々なものを紹介したり、ロケの光景を流したりと、まったりとしたチャンネルです。

 

それを契機に彼女の活躍は一気に加速しました。ホンダのCMに起用されたり、香川県の様々な大使に任命されたり、色んなPRキャラクターに起用されたり、つい最近は「アンパンマン」の英語版のCDをリリースしたりと、大忙しです。

 

夢はハリウッド女優ということで、これからますます活躍が期待されますね。

 

大里菜桜さんの魅力

菜桜さんについて見てきましたが、彼女には、一般的な子役にはない持ち味があります。

 

それはなんといっても「世界に通用する子役」だということでしょう。

英語も自由自在に操ることができるため、世界的に活動する武器を持っています。

また、盆栽をPRする盆人プロジェクトは現在も活動力を増しており、新しい映画の制作も決定しています。

 

この「和洋折衷」な要素が大里菜桜さんの最大の魅力でしょう。

 

日本のトレンドはおよそ10年ごとに更新されると言われています。これまで日本は海外の文化を取り入れたサブカルチャーを築いてきました。しかし、2020年の東京オリンピックを転換期として、これから日本はもっと「和」の要素を打ち出してもいいのではないかと思われます。ブームやファッド、トレンドといった「流行」は、社会システムと中規模集団とのせめぎ合いから起きるため、東京オリンピックで日本の和の要素を表現できれば、世界的な和の流行起こる可能性は否定できません。実際に日本独自の文化背景を取り入れたアーティストは世界進出を果たしてきました。

 

盆栽がPRされれば、香川県地域活性化にもつながりますしね。盆栽という和のなごみと英語という世界をつなぐツールを駆使して、これからも活躍して欲しいですね。

 

☆☆☆

大里菜桜さんという盆栽の妖精の活躍はまだまだ始まったばかりです。私も先日初対面する機会に恵まれましたが、こんな私にも礼儀正しく接してくれて、教育がしっかりなされていると思いました。是非とも香川県をホームグラウンドとして、世界的な女優になってもらいたいです。大里菜桜さんにこれからも目が離せません。

私の英語授業の型(2019年版)

今回、これまでの教育の経験を積み上げて、自分なりに築き上げた英語授業の型(個人指導)をまとめたいと思います。予め結論として申したいのは、私の授業は「仮説検証型」ではなく、「課題探求型」であるということです。
 
<対象生徒>中学1年生〜高校2年生
<教材>教科書本文
 
(1) 英語の筆写と和訳(30分)
(2) 言外の意味の理解
(3) ドリル          
(2・3)で60分。(2・3)のターンを繰り返して学習する。
 
(1) 英語の筆写と和訳
 
これは生徒指導の面でも予習で行わせても良いかと思います。自律した学習者を育てるには、まず与えられた課題をきちんとこなすことから始まるためです。英語の筆写はライティングの基礎的能力を養うために行わせます。和訳は自ら調べて考える力を養うために行わせます。もちろん、現実世界で困難に遭遇する際に必要になる問題解決能力を養うために、授業中に新たな英文に向き合わせることも大切かと思います。
 
(2) 言外の意味の理解
 
筆写された英文と和訳の添削を行い、続いて予め用意していた問いを発問していきます。これは英文の一文一文(ときには文章)における言外の意味の理解を目指すものです。文と文のつながりや一文の表現に隠された意味の掘り下げを行なっていきます。重要表現などの受験指導も組み合わせています。基礎教育(中学1年生)時には勉強方法の提示(辞書を一緒に引くなど)や暗唱を必然的に行わせたりもします。これらの活動と同時に、生徒と対話を行いながら、生徒の「課題」を発見することを目標とします。
 
(3) ドリル
 
(2)で発見した課題を解決するためにドリル活動を行います。「生きる力」ということばが浸透して久しいですが、私と私の周囲の大人を観察してきた結果、真の「生きる力」の根幹は「教養」だと思うようになってきました。文法問題を中心とします。が、将来自分自身で英語を読めるようにするためには、長文読解のスキル的側面も軽視するのは「?」だと思いますので、スキルの育成もはかります。もちろん、受験学年の学習者はさらに受験に特化した授業を行います。
 
 
以上が、私の最近の英語授業の「型」です。(2)と(3)は創造的に行えば(例えば数学ならば、教科書の内容理解を対話的に行った上での問題演習など)、どの教科でも使用できるのではないかとも思われます。対話的とは言いながらも、極力教師の発話を自制し、生徒に「気づかせる」ことを重視している点はこの10年ほどでそれほど変化していません(それほど教育実習のインパクトが強かったのでしょう  汗)。これからも生徒と一緒に「課題」を発見し、探求するという、寄り添う教育観を大切にしたいと思います。
 
参考文献
和泉(2016)『教師に向けた「輝く英語教育を夢見て」』日本橋出版デジタル
熊谷(2017)『みんなの当事者研究』金剛出版
三浦・中嶋・池岡(2006)『ヒューマンな英語授業がしたい!――かかわる、つながる、コミュニケーション活動をデザインする』研究社
 

短編小説 陽花なる家族

登場人物
サニー、クレア、ユキ、レイニー
 
2018年2月27日の夜、バーにて
 
ユキ「何〜話って?」
レイニー「サニーのことだよ」
ユキ「サニーがどうかしたの?」
レイニー「クレアと一緒に住んでるだろ?」
ユキ「うん、それで?」
レイニー「その、なんというか……」
ユキ「どうしたの?」
レイニー「サニーはクレアのことが好きなんだ……」
ユキ「うん、それで?」
レイニー「いや、それだけだ」
ユキ「別に普通の話じゃない?  あ、紅茶お願いします!」
レイニー「ユキ、聴いてくれ。ただ『好き』なだけじゃないんだ」
ユキ「つまり……恋愛感情として好きってこと?」
レイニー「……そうなんだ。ユキはどう思う?」
ユキ「……この国では女の子同士の結婚とか反対されてるし……」
レイニー「俺はなんとかしたいんだ!」
ユキ「でも……」
レイニー「ユキ……」
ユキ「私だって応援したいよ! でも後が不安なの……お互い傷つかないかって……」
レイニー「どうしようか……」
 
同じ夜、サニーとクレアのアパートにて
 
サニー「お帰り、クレア!」
クレア「ただいま、サニー!」
サニー「ごめんね、お家に住ませてもらって……」
クレア「急にどうしたの?  気にすんなって言ったじゃん!」
サニー「悪いな〜って思って」
クレア「気にすんな!」
サニー「ねえ、ちょっと座って?」
クレア「うん」
サニー「話があるの……」
クレア「何?  お金ならいいよ!  花売りでなんとかなってるっさ!」
サニー「お金じゃないの! もっと大事な話!」
クレア「どしたの?  急に……」
サニー「私……」
クレア「……」
サニー「私、クレアのことが好きなの!」
クレア「あはー照れるな、そんなの!」
サニー「真面目に聞いて!」
クレア「まじめさ〜  私だって……」
サニー「愛してるの!」
クレア「……うん?」
サニー「レイニーがユキを想ってる気持ちと一緒なの!」
クレア「えっと……」
サニー「クレアと結婚したいの!」
 
クレア、急に立ち上がり、外へ出て行く。サニーは何もできずその場で泣き崩れる。
 
次の日の朝、レイニーとユキの住む教会にて
 
(ドアをノックする音)
ユキ「はーい!  あ、サニー……」
サニー「ちょっといいかな?」
ユキ「うん、もうすぐ花売りに行くんだけど……」
サニー「レイニーはいる?」
ユキ「いるよ。レイニー!」
レイニー「あ、サニーか。どうしたこんな朝早く」
サニー「ユキ、レイニー、今日からここに泊めてくれない?」
レイニー・ユキ「え!?」
サニー「昨日、クレアに告白したの……」
 
サニー、昨夜のことを話す。レイニーとユキは氷の冷たさほどの悲しみと共に許可をする。
 
昼、ユキは花売りに出かけた。
サニー「クレア、もう戻ってこないかも?」
レイニー「いや、そう悲観するな。クレアだって大人なんだ」
サニー「もし、クレアに会って結婚できないって言われたら、私……」
レイニー、頭を抱える。
サニー「私、この町を出て行く!」
レイニー「待てよ! そんな衝動的に動くな!」
サニー「レイニーは分かってくれるよね?」
レイニー「サニーの気持ちだろ?」
サニー「さすがだね……でももう限界。クレアと一緒にいるだけで苦しいの。頭も痛くなるし、胸の辺りも痛い。とにかく痛いの……」
レイニー「とりあえず、考えるなっていうのは無理だから、ここでしばらく休みな」
サニー「ありがと……」
 
夜、レイニーは家庭教師を休み、ベッドで横たわるサニー見つめる。そこへ、ユキが帰ってきた。
 
ユキ「ただいま!」
レイニー「おかえ……」
クレア「お邪魔します」
ユキは花売りの途中でクレアと合流し、強引に連れてきたようだ。
サニー「クレア……」
クレア「サニー、昨日のことだけど……」
サニー「うん……」
クレア「やっぱり結婚は無理!」
サニー「(涙ぐみながら)うん……」
ユキ「サニー……」
サニー「じゃあ、私この街を出て行くね……」
クレア・ユキ「え!?」
レイニー「……」
クレア「私、苦しいの。クレアを見てるだけで苦しい。遠く離れないとこの感情は収まらない……」
クレア「いやだ……」
サニー「(涙を流しながら)ごめんね……」
クレア「いやだ! サニーと離れるなんて嫌だ! 私たち、ずっと一緒にいたじゃない! 家族なんだよ! サニーがいなくなったら私、私……」
ユキ、涙を一粒流し雪に変わる。
クレア「サニーがいなくなるんだったら、私一生誰とも結婚しない! 」
サニー「家族……」
クレア、両足を地面に落とし、泣き崩れる。
サニー「……私たち、『家族』なんだね……」
クレア「……そうさ、家族だよ。お金じゃ買えない家族だよ!」
サニー「嬉しい……ありがとう」
クレア「(涙をぬぐいながら)気にすんな!」
 
クレアは一輪の花をサニーに渡した。その後、彼女たちは手を繋ぎながら一緒にアパートへ帰った。2人の背中を見届けたレイニーとユキはバーを訪れた。
 
ユキ「なんとかなって良かった……レイニーが話してくれたおかげだよ」
レイニー「いや、どうしたことでもないよ……それより」
ユキ「うん?」
レイニー(俺が本当に幸せになって欲しいのはユキなんだ……次はユキが家族になる番だ)
 
続く

天使から女神へーー女優・浜辺美波さんについて

天使から女神へーー女優・浜辺美波さんについて
 
私・和泉敏之が個人的に推している女優さんがいます。浜辺美波さんという女優です。名前が印象的なので、ご存知の方もいるのではないかと思います。
 
今回の記事では、女優・浜辺美波さんについてまとめたいと思います。
 
☆☆☆
 
浜辺美波  プロフィール
生年月日  2000年8月29日
出身地  日本・石川県
血液型  B型
所属事務所  東宝芸能
 
◼️シンデレラで芸能界入り
 
浜辺美波さんが芸能界に入るきっかけになったのは、2011年第7回「東宝シンデレラオーディション」です。このとき、グランプリは逃したものの、ニュージェネレーション賞という特別賞を受賞しました。授賞式で靴が脱げてしまうというハプニングが起き、まさにシンデレラです。
 
◼️天使の躍動
 
しばらくは子役として活動していましたが、2015年の『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らないでヒロインのめんまを演じ、好評を得ました。幽霊の役で天真爛漫な少女を演じました。アニメが原作のため、実写化には反対の声も多かったそうですが、みごとにめんまになりきり、天真爛漫なめんまを好演しました。
 
この「めんま」が、私の拙い小説のシリーズである「風と雪」のヒロインであるユキのモデルになりました。この世に舞い降りた天使のようで、思わず一目惚れしてしまいました。
 
翌年2016年はあまりメディアに露出しませんでしたが、彼女の飛躍はここから始まります。
 
◼️代表作の連発
 
2016年12月、ドラマ「咲―Saki」の主役に抜擢されます。ドラマの主人公を演じるのが夢だったそうで、夢が叶った瞬間でした。
 
このドラマではドジっ子の咲を見事に演じ、注目が増します。
 
そして2017年、浜辺美波さんにターニングポイントが訪れます。
 
8月に公開された映画「君の膵臓をたべたい」に主演。興行収入的にも成功し、様々な賞を受賞しました。
 
すい臓がんを抱えた明るい少女・桜良を演じ、明るさの中に闇を抱える少女を生き抜きました。この映画で、2018年、彼女は第41回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞します。
 
2018年にはドラマ「賭ケグルイ」で主人公を演じます。賭け事になると狂人になる少女を演じ、これまでのイメージと異なる浜辺美波さんの誕生でした。
 
また、同年映画「センセイ君主でヒロインのさまるんを演じます。パワフルだけど、少しおバカな少女で、浜辺美波さんにはコメディのセンスもあると太鼓判を押されました
 
天使のようだった浜辺美波さんはパキパキした女優へと成長しました。
 
2019年にはかねてからの念願だった探偵役を映画で演じることも決まっており、これからも代表作をどんどん増やしていくでしょう。近年の夢はNHK大河ドラマに出演することだそうです。
 
◼️浜辺美波さんの性格
 
さて、女優として大活躍の浜辺美波さんですが、性格はおとなしいそうです。趣味は読書で、外出することもあまりないそうです。
 
高校のときに堀越学園に入学するために上京したのですが、東京の主要な観光地などはまだ訪れていないようです。忙しかったからという理由もあるかもしれませんが、やはりインドア派なのでしょう。
 
話は中学に戻りますが、吹奏楽部に入部していて、フルートを吹いていたそうです。音楽的な素養もあるのですね。部活は仲の良い活気溢れる部活だったようです。
 
そんな浜辺美波さんの好みのタイプは、自らが公言しているところによると、「静かで思いやりのある人」だそうです。彼女自身、静かな性格をしており、肉食系男子やチャラい男性は苦手のようです。映画館でデートをするのが理想のようで、理想の恋愛は転校生との恋だそうです。まさに神秘的な天使ですね。
 
◼️浜辺美波さんの魅力
 
浜辺美波さんの略歴と性格について見てきましたが、どうしてこんなに若いのに大衆に受け入れられるのでしょうか?  女性からの支持も厚いらしく、その魅力とはなんなのでしょうか?
 
ひとえに「色んなものが詰まっている」からだと思います。
 
女優としては、シリアスな演技からコメディまで幅広く演じることができ、ジャンルを問わずに安心して彼女のことを見つめることができます
 
特に笑顔がチャームポイントで、彼女の笑顔に居場所を感じるファンも多いのではないでしょうか?
 
また、読書で身につけた知識と音楽の素養、さらには硬筆検定も取得していたり、イラストが得意だったりと……マルチな才能を持っていると思われます。
 
このように親密性と神秘性を兼ね備えているところが浜辺美波さんの魅力だと、私は思います。親密性は他者との心理的距離を近づける概念ですが、一方神秘性は他者との心理的距離を近づけることを丸腰では認めない概念です。
 
この微妙で繊細な距離感が浜辺美波さんにファンが惹かれる最大の要素なのでしょう。
実際、私は拙シリーズ「風と雪」に登場する「ユキ」を、「近くて遠い存在」として描いているつもりです。
 
しかし、最近の彼女は親密性が増しているように見えます。バラエティ番組などで「天然」な性格が認知されてきています。一方、ラジオ番組「真夜中のシンデレラ」ではファンとの良い意味での距離感を保った語り。この絶妙なコントラストが彼女を魅力的にさせる要因なのでしょう。これから彼女の親密性はメディアの露出度の高まりとともに増していくでしょう。そこへ先ほど言った神秘性がどう関わっていくのかが見所です。
 
浜辺美波さんはSNSが苦手で、2016年3月に開設したブログも一度も更新せず、少しマイペースなところがあるようです。やはり不思議な存在です。しかし、ようやく2018年の4月からツイッターを始めました。更新頻度も高校卒業によって、これから増えていくでしょう。2018年7月に公式ホームページも始まり、情報発信をこれから広げていくのではないでしょうか?
 
最近は成長して大人びた容姿になり、天使からまるで女神のようになりました。
 
☆☆☆
 
どんどん進化していく浜辺美波さんをこれからも見守り続けたいと思います。どうぞお身体だけは大事にしてください!