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風と雪

和泉敏之のブログ

英語の歴史

英語の歴史

 

1. はじめに
2. 古英語 (Old English)
3. 中期英語 (Middle English)
4. 近代英語 (Modern English)
5. まとめ

 

1. はじめに

世界に多く存在している言語の中でも、英語の使用範囲はますます拡大しています。英語を日常的に使用している人々、英語を第二言語として使用している人々、英語を外国語として学んでいる人々をすべて含めると、およそ15億人にのぼると言われています。これは中国語を使用する13億人を超え、世界最大規模となっています。英語についてより多元的に学ぶ必要があると感じられます。今回は英語の歴史を簡略的に探って行きたく思います。

この言語は変遷の時期を切り取ると、古英語 (Old English)、中期英語 (Middle English)、現代英語 (Modern English)に分けられ、日本語の古文のように、現在私達が学んでいるものから大きく乖離したものだったと言われています。そのルーツはブリテン島発の侵略であるSaxonがそれだと言われており、EnglishはEngleすなわちAngle(アングル人)から由来しています。英語の「ネイティブスピーカー」の定義をここまで遡るのは極論かもしれませんが、多くの人、土地、そして血の上に立つ言語でもあります。では、その英語の歴史を簡単に振り返ってみたいと思います。

 

2. 古英語 (Old English)

およそ450~1100年までの時期がこう呼ばれているようです。この時期の最大の特徴はセンテンスの文末にあります。動詞が文末に置かれる言語だったそうです。また、Inflected Languageと言われ、文における単語がその終点の種類によって特徴づけられる言語として機能していたということです。動詞が文末に置かれる現代言語で思い浮かぶのは、日本語ですが、古来の英語もそれに類似する仲間だったと言えるでしょう。

 

3. 中期英語 (Middle English)

およそ1100~1500年(1066年からとも言われている)の時期がこう呼ばれているようです。1100年ごろにノルマンの征服という特筆的な事件が起こり、英語は大きく歴史を変えることになりました。その影響もあり、英語はフランス語やラテン語から多く借用を行い、特に前者は1万語以上にのぼると言われています。英語の借用の歴史の初期段階です。

この頃の英語はセンテンスがSVOにほぼ固定され、創出と理解がやや容易になったようです。この言語の語順の大切さが浮かばれます。また、大母音推移(Great Vowel Shift)がこの頃起こり、英語の発音と綴りが分離していった時期でもあります。

 

4. 近代英語 (Modern English)

近代英語はおよそ1500年からの時期を指します。この頃の初期の特筆的な出来事はルネサンスです。活字の普及も相まって、1650年まで古代英語を復興させる動きが見られたそうです。ギリシア語が多く流入し、学術用語が充実していったのもこの時期からです。

また、シェークスピアとキング・ジェームズの聖書はこの時代を象徴する人文であり、これも活字の普及が影響しているということです。

文法を見てみると、否定・疑問文における助動詞doが消失していたようです。

さて、この時期にアメリカ大陸が「発見」されましたが、アメリカ英語の主な特徴は綴りと発音の近似性にあるでしょう。これはウェブスターによる ‘An American Dictionary of the English Language’ の出版によって加速化された現象のようです。

また、当時の世界都市はロンドンにあり、中世を始めとしたこの都市の影響力は大きかったということです (現在の世界都市はどこでしょうか?)。

 

5. まとめ

以上、英語の歴史を簡単にまとめてきました。言語は時代とともに変容していくものですので、これからも英語の変化はめぐるましいものになるでしょう。英語は多くの多文化からの借用から成立する言語の1つですので、もしかすると日本語の影響力も大きくなっていくかもしれません。また、今回まとめてみて感じたことは、文字の普及の重要性です。やはり英語は読み書きを中心とした学習を中心に置くべきかと思います。物事や概念を共時的のみならず、通時的に観察することはときに現在を見つめ直す最良のきっかけになり得ます。全ての言語の価値は均一という事実を忘れず、これからも英語について学んで行きたく思います。


参考文献
寺澤(2017)『英語の歴史――過去から未来への物語』中央公論新社
David Crystal(2006)‘The History of English.’ KINSEIDO.